A10ネットワークス株式会社
ShowNet 2012 コントリビューターメンバー
真野桐郎


A10ネットワークスのInterop Tokyo、ShowNetへの取り組み

A10ネットワークスは、サーバロードバランス、セキュリティ、IPv4枯渇対策/IPv6移行技術などの分野で製品の開発・販売を行っている会社です。Interop Tokyoには2007年よりブース出展ならびにShownetへのコントリビューションという形で参加しています。
おかげ様で多数のBest of Show Awardも受賞させていただきました。

ShowNetにおいては、毎年、サーバロードバランスやNAT機能を提供するAXシリーズ製品をメインにコントリビューションさせていただき、新製品/新機能のフィールドトライアル試験、他社製品との相互接続試験の貴重な場として有効活用させていただいております。


Interop Tokyo Best of Show Awards受賞歴


2007
インフラ構築部門 グランプリ

2008
ネットワークインフラストラクチャ/SP向けネットワークインフラ構築製品部門 グランプリ

2009
ネットワークインフラストラクチャ/SP向けネットワークインフラ構築製品部門グランプリ
ShowNetプロダクト部門 グランプリ

2011
ソリューション&サービス部門ネットワークソリューション部門 特別賞

2012
パフォーマンスオプティマイゼーション部門 グランプリ
ShowNetデモンストレーション部門 グランプリ(※ShowNet連携デモンストレーション)


2012年のShowNetコントリビューションはブースとの連携を重要視

2012年のInteropでは、ShowNetにおけるコントリビューション成果をブース来場者様へ効果的にアピールするため、ShowNetとブース間の連携デモンストレーションを上手く活用できないかと考えました。
そこで、ShowNetバックボーンに配置した新製品AX3530と、ブースに配置したエッジ装置のCPE間で複数のIPv4枯渇対策、IPv6移行技術(CGN, DS-Lite, 464XLAT, 6RD)を動作させ、ブースからこれらの技術を使ったインターネット接続のデモンストレーションを行い、ブース来場者様へ直接これをお見せできるようにしました。


このコントリビューションでは以下の効果が得られたと評価しています。


(1)ブース来場者様へ実通信のデモンストレーションを通して説明を行うことで、Interop 2012で発表した新製品AX3530のコンセプトをより明確に、効果的に伝える。
AX3530は、1Uサイズのボックス型アプライアンス製品でありながら10GbEポート集約率が高く、100Gbps以上のNATスループットを持ち、複数のIPv4枯渇対策、IPv6移行技術を一台の上で同時に動作可能な製品。
このAX3530を実際にShowNetバックボーンに配置し、複数のIPv4枯渇対策、IPv6移行技術を集約できることをお見せすることで、高い性能による集約性とその費用対効果、様々な移行技術の選択肢を持つことでの将来の投資節約つながることなどを、上手く伝えることができました。


(2)フィールドトライアル試験と、開発への有効なフィードバック。
 これは例年と同様ですが、新製品とベータコードを積極的に使いShowNetの大規模なネットワーク網の中で新機能の動作検証を行い、その結果を開発にフィードバックすることで、その後の製品開発に役立てることができました。


(3)他社製品との相互接続検証
 お客様環境以外ではなかなか行えない、様々な他社製品との相互接続検証をIPv4、IP6両方で行うことができ、特にIPv6移行技術では、DS-Lite、464XLATのCPEとしてNECアクセステクニカ様の製品との相互動作実証を行うことが出来ました。この結果は開発へのフィードバックだけでなく、動作検証実績としてAXを検討中のユーザー様への有効な検証事例としても利用することができました。

(4)ブース来場者様へのShownet NOCラックツアーの実施
 ご来場者様をNOCラックにマウントされたAXにご案内しShowNetの中でどのように機能しているかをご説明することで、ブースデモンストレーションと合わせて、製品の紹介を効果的に行うことができました。


ShowNetへのコントリビューションを通して


ShowNetは技術的な相互実証実験の場としてだけでなく、マーケティングの側面からユーザーアピールの場としても非常に有効で貴重な機会と評価しています。A10社では今後もShownetへコントリビューションなどで積極的に参加し、この機会を上手く活用させていただきたいと考えています。

ブースでのデモンストレーション


ブースに配置した4台のipadから、それぞれCGN、DS-Lite、464XLAT、6RDによる接続をデモンストレーション

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バックボーンに配置したAX3530からのNAT変換ログを表示

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Best of Show Award (ShowNetデモンストレーション部門 ) 受賞の模様

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技術解説

1) CGN(Carrier Grade NAT)

NAT44/444と呼ばれる大規模NAT技術。従来のNATに加えて大規模NAT環境に
必要とされる新たな機能実装が加えられている。


2) DS-Lite(Dual-Stack Lite)
IPv4 over IPv6カプセル化とCGN技術を組み合わせた技術。カスタマーエッジ側のCPE(B4)とセンター側のAX(AFTR)間のIPv6ネットワーク上にIPv6トラフィックとIPv6カプセル 化したIPv4トラフィックを通し、同時にカスタマーエッジ配下のIPv4プライベートアドレスをセンター側でCGNによりグローバルIPへNATを行う。


3) 464XLAT
センター側(PLAT)でのNAT64とカスタマーエッジ側(CLAT)のNAT46を組み合わせた464NAT技術。 IPv6ネットワーク上にIPv6変換したIPv4トラフィックを通し、センター側ではこれを再度IPv4へNATを行う。


4) 6RD
IPv6 over IPv4カプセル化技術。カスタマーエッジ側のCPE(CE)と
センター側のAX(BR)間のIPv4ネットワーク上にIPv4カプセル
化したIPv6トラフィックを通す。